こんにちは!
今回は、
積立投資枠なら毎月最大10万円積み立てられるんだって?10万円積み立てるしかない!!
という方に向けて、「ちょっと落ち着いて!本当に毎月10万円積み立てて大丈夫ですか?」というお話をします。
2024年になってNISAも刷新され、日経平均もガンガン上がっていて早く、たくさん投資しないと乗り遅れちゃう!と焦っている方も多いと思います。
でも、投資はあくまで余裕資金でやるもの。身の丈以上のお金を投資するのは慎重に考えた方がいいです。
- 名前:サラリーマンパパ
- 2児の父親
- 趣味:ブログ、ピアノ、ドライブ、スポーツ(主に球技)、散歩
- 投資歴4年(2024年時点)
- 運用額 約800万円(2024年時点)
- 投資対象:個別株(日米)、ETF、投資信託
毎月10万投資します!貯金は100万です!
2024年から新NISAが始まりましたね!
新NISAをきっかけに投資を始めた方も多いのでは?
わたくしサラリーマンパパは、新NISAに関するとあるオープンチャットに参加しているのですが、そこで投資初心者と思われる方が次のようなことを仰っていました。
積立投資枠で毎月10万円積み立てる予定です!貯金は100万円です!
これを見て、あなたならどう思われるでしょうか?
私なら、
その積立設定は見直した方がいいと思います。。積立額減らすか、貯金もうちょっと頑張りましょうよ!
と言います。
(実際にその方にコメントしたのですが、意志が固くその後も意見は変わっていなさそうでした)
オープンチャット上のテキストでしかやり取りしないので、詳細は分かりません。
もしかしたら毎月かなりの収入があって実は大丈夫なのかもしれません(それなら貯金ももっとあってもいいと思いますが)。
でも、私は何も疑わずにこういった投資プランを立ててしまうことにとても危うさを持ちました。
もし家族が同じことを言っていたら全力で止めます。
貯金しかしなくて投資をしないのは将来的にリスクがあると思いますが、自分の経済力もしくは貯蓄レベル以上に投資するのも危険なことだと思うのです。
生活防衛資金について
自分はいったいいくら投資してOKなのか?
これを考える上で大事なポイントがあります。
それは、生活防衛資金です。
生活防衛資金とは、万が一の事態のために準備するお金のこと。
例えば大ケガをしたり大きな病気をしたとき。通院費や入院費、薬代など多額の費用が掛かる可能性もあります。
保険が出るから大丈夫と思っていても、もしかしたら保険金が出るまで時間が掛かり、一時的に自分で費用を立て替えないといけないことがあるかもしれません。
他には、車社会を生きている人。事故などで廃車になってしまって新しい車を用意しないといけないことがあるかもしれません。
このように、いつ、どういった事態でまとまったお金が必要になるかは分かりません。
生活防衛資金は毎月の生活費の3か月~6か月分以上が目安です。
例えば、夫婦2人&子ども2人の4人家族の1か月あたりの生活費は約30万円らしいです。
そうなると、生活防衛資金としては90~180万円ほど。
ただ、子どもがいる場合は半年分はあった方が安心かもしれません。
さて、先ほどの”毎月10万投資するけど貯金は100万円”さんが一人暮らしなのか所帯持ちなのかは分かりませんが、全財産が100万円でその1/10を毎月積み立てるのはちょっと心配になりますね。
いざとなれば株/投信を売ればいい!は危ない
さて、ここまで言っても「大丈夫でしょ!何かあったら投資した分を売って現金化すればいいし」という人もいます。
個人的にはちょっと楽観的過ぎやしないか、と思ってしまいます。
その理由は次の2つ。
- 投資信託の場合は売却から入金までにタイムラグがある
- 売却したいときに元本割れしない保証はない
細かくご説明しますね。
売却から入金までタイムラグがある
昨今、新NISAで多くの人が投資しているのは”投資信託”です。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」とか「eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)」とかですね。
これら投資信託は売却の申し込みをしてから実際に入金があるまで、1週間ほど掛かります。
意外と現金が手に入るまでが時間が掛かるのです。
支払い日までもたないから今すぐにでもお金が欲しい!と思っても、そうはいきません。。
市場の暴落を考えていない
そして、もう一つの懸念が市場が成長し続けると思い込んでいること。
もちろん、長い目で見たら株式市場は成長を続けていますが、短期間で見ると下落と上昇を繰り返します。
とはいえここ数年、米国市場は成長の一途をたどっており、長期的に米国市場が下落することは考えづらいかもしれません。
私も投資を始めたのはコロナから経済がV字回復したあとだったので、長期の下落相場を経験したわけではありません。
でも、過去100年において、米国市場が20%以上の大暴落をしたときに株価回復するまでに掛かる平均年数は約5年だそうです。
いざ下落相場になったとき、最長5年間をあなたは耐えられるでしょうか?
特に貯蓄が少ないギリギリの状態で、頼みの綱である投資が全然上手くいかないとなればメンタル的にかなりつらいと思います。
ただでさえ貯金があったとしても含み損はつらいのですから。。
で、そういう時にいわゆる「狼狽売り」をしてしまうのです。
これ以上株価が下がり続けてしまうのではないか、今売らないと損し続けてしまうのではないか。
そう思って株や投信を売ってしまうと、それこそ損が確定されます。
投資元本は減り、より一層、豊かな生活からは遠ざかります。
なので、「いざとなれば株や投信を売ってお金にすればいい」は通用しないということを頭の片隅に置いておいて欲しいです。
投資は余裕資金でやるのが大前提
ということで、いざという時のお金を投資資金に頼るのは、結構ヤバいというのがお分かり頂けたでしょうか。
投資は基本的には「余裕資金」で行うものです。
万が一投資したお金が半減したとしても生活には影響ない、くらいの気持ちが必要です。
自分の財産全部を投入して、投資で人生大逆転してやる!なんてことは考えないようにしましょう。
投資は、適切に向き合えば、あなたの人生を豊かに変えてくれる可能性を秘めています。
昨今の物価高や上がらない給与を考えると、無理のない範囲で長期目線で投資をすることはとても大事です。
ですので、ぜひとも無理せず焦らず投資していきましょう。
今回はここまで。
ありがとうございました!
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