こんにちは!
今回は、
NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違いが分からない、、
というお悩みを解決したいと思います。
2024年から制度が大きく変わったNISA。
『新NISA』は、従来の一般NISAにあたる「成長投資枠」とつみたてNISAにあたる「つみたて投資枠」の2本立て。
また、成長投資枠もつみたて投資枠の両方を併用することができます。
でも、成長投資枠とつみたて投資枠の何が違うのかよく分からないという声も聞きます。
中には「成長投資枠の方が儲かる…?」なんて怪しい噂も。。
この記事では成長投資枠とつみたて投資枠に共通する部分と、違う部分をわかりやすくお話します。
ぜひ最後まで読んでいただきNISAへの理解を深めてください!
- 名前:サラリーマンパパ
- 2児の父親
- 趣味:ブログ、ピアノ、ドライブ、スポーツ(主に球技)、散歩
- 投資歴4年(2024年時点)
- 運用額 約800万円(2024年時点)
- 投資対象:個別株(日米)、ETF、投資信託
成長投資枠とつみたて投資枠の概要
2024年からのNISAの概要はこんな感じです↓
2023年以前のNISAと大きく変わったのは以下の点です。
- 非課税期間が無期限となったこと
- 売却すると元本分のNISA枠が復活すること
- 投資上限額が大幅に増えたこと
- 成長投資枠とつみたて投資枠を同時に利用できること
非課税期間が無期限&NISA枠の復活のおかげで、生涯通して活用できる素晴らしい制度に生まれ変わりました。
ここからは、NISAの大枠である「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の何が同じで何が違うのかを細かく見ていきます。
成長投資枠とつみたて投資枠の共通点
成長投資枠とつみたて投資枠の共通点は、利益に掛かる税金が非課税となること。
株式投資では、購入時よりも株価が高くなってから売ると発生する利益(=キャピタルゲイン)や配当金(=インカムゲイン)に対して、約20%の税金が掛かります。
NISA枠で投資をすると、この20%の税金が免除されます。
税金の免除は成長投資枠とつみたて投資枠の両方に同様になされます。
成長投資枠とつみたて投資枠の相違点
成長投資枠とつみたて投資枠の主な違いは、
- 投資できる銘柄
- 投資できる上限額
の2つです。
それぞれ詳細をご説明します。
投資できる銘柄
成長投資枠とつみたて投資枠とで、投資できる銘柄が違います。
成長投資枠は投資信託はもちろん、国内や米国の個別株・ETFを購入できます。
しかし、一部のETF(QYLDなどの毎月配当のETFとか)は成長投資枠でも購入が出来ないようです。このようなETFを購入したければ、今のところ特定口座で購入するしかなさそうです。
つみたて投資枠は基本的に投資信託のみであり、分散・長期積立に適した商品に限られています。
ハイリスク・ハイリターンの商品はつみたて投資枠では選べないようになっているようです。
また、商品設定後一定期間が経っている商品でないとつみたて投資枠には設定されないようです。
投資できる上限額
成長投資枠とつみたて投資枠は投資可能額が違います。
再度、金融庁のNISA概要を貼っておきますね。
2つの投資枠それぞれに対して、生涯投資額と年間投資額の上限があります。
成長投資枠の生涯投資可能額は1,200万円。
つまり、生涯投資額である1,800万円すべてを成長投資枠で使い切ることは出来ないということです。
なお、年間では240万円まで投資できます。
一方で、つみたて投資枠は年間120万円までですが、生涯では最大1,800万円まで投資できます。
つまり、生涯投資額1,800万円を全てつみたて投資枠で使い切ることも出来るんです。
ただしその場合は満額使い切るまで15年(1,800万円÷120万円)掛かります。
もし成長投資枠を1,200万円フルに使い切ったとしたら、残りの600万円分はつみたて投資枠で埋める必要があるということですね。
よく「生涯投資額1,800万円を最速5年で埋める!」というのを聞くことがあるかもしれません。
これは、毎年成長投資枠を240万円、つみたて投資枠を120万円使い切り、これを5年間続けると生涯投資額1,800万円全て埋めることが出来る、ということです。
まぁ、中々360万円を5年続けて投資し続けられる人はあまりいないと思うので、無茶して真似することはありません(というか、余裕が無いのにマネしちゃいけません!!)
よくある勘違い:成長投資枠の方が儲かる??
さて、成長投資枠とつみたて投資枠の違いはお分かり頂けたでしょうか。
ここで、よく聞く勘違いを取り上げておきたいと思います。
先日LINEのオープンチャットで、
成長投資枠の方が儲かりやすいと聞いたので、つみたて投資枠から移そうと思っているんですが、、
と仰っている方がいました。
この記事をここまでご覧頂いた方はお分かりと思いますが、これは大きな勘違いです。
成長投資枠もつみたて投資枠も非課税になるという点は同じ。成長投資枠がつみたて投資枠よりも得になるということは一切ありません。
ただし、成長投資枠の方が選べる銘柄や投信の種類が多いので、よりハイリスクハイリターンな銘柄/投信を購入できます。
しかし、あくまでハイリスクの上で成り立つハイリターンなので、ご自身の許容範囲を超えるリスクは取らないように注意してくださいね。
まとめ
今回は、新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違いについてご紹介してきました。
2つの大きな違いとしては、
- 選べる投資先
- 投資できる上限額
の2つです。
どちらの枠で投資しても非課税となることには変わりないので、自分が購入したい銘柄/投信が選べる枠を活用するようにしましょう。
あと、ちまたでは新NISAに関する誤った情報や認識が溢れています。ぜひご自身でしっかり調べて変な噂に振り回されないようにしてください!
では今回はここまで。
ありがとうございました!
コメント